大会のみどころ

31回目となるリードジャパンカップが愛媛県西条市石鎚クライミングパークSAIJOにて開催される。
1987年より始まったこの大会はスポーツクライミングでは国内で最も歴史ある大会だ。

近年は国民体育大会のリハーサル大会にもなっており、10月には同会場で「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」の山岳競技が開催される。

今年から日本代表選考大会ではなくなったものの、ユース年代の選手から国際大会出場経験のある選手まで幅広く出場する。
同じリード種目の大会である日本選手権とは一味違う大会になるのではないだろうか。

女子選手

出場選手の年齢が13歳〜21歳となった今大会で注目は昨年この大会で歴代最年少優勝した森秋彩だろう。リード種目では3月の日本選手権で3位、4月の日本ユース選手権リード競技大会2017(ユースB)で優勝している。昨年よりさらに力強くなった登りに注目だ。

リード種目で国際大会経験豊富な廣重幸紀高田こころ、昨年のアジアユース選手権(ユースA)でリード、ボルダリング両種目で優勝した戸田萌希、ボルダリング種目で5月のワールドカップ八王子大会に出場した曽我綾乃らの活躍に期待したい。

今年ユースの大会で大活躍の美谷島ももかがどんな登りを見せてくれるかも注目だ。

男子選手

出場選手60名のうち約半数が10代という若い選手が目立つ顔ぶれだ。

そんな中で実力、実績ともにトップクラスなのが樋口純裕だ。2012年2015年にこの大会で優勝。2016年日本選手権優勝。昨年はワールドカップ・ブリアンソン大会で5位という結果も残している。怪我のため今年の日本選手権は欠場したが今大会で再び熱い登りを見せて欲しい。

指の怪我から復帰し、今年の日本選手権で7位に入った清水裕登は素晴らしいテクニックと持久力を持っており、優勝候補の1人だろう。

注目選手の多いユース年代の中でも本間大晴中島大智今泉結太抜井亮瑛らの活躍に期待したい。
昨年のこの大会で決勝進出、今年の日本選手権では準決勝に進んだベテラン尾形和俊にも注目だ。