1. 権限の所在及び決定の方法
スポーツクライミング日本代表選手の選考および国際競技大会に派遣する日本代表選手を選考する最終的な権限は公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「当協会」という。)にある。派遣選手の選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会で承認することによって決定する。
2.スポーツクライミング日本代表チームの目標
- 第34回オリンピック競技大会(2028/ロサンゼルス)において金メダルを含む複数メダルを獲得する。
- 1.の他にアジア競技大会、世界選手権等の主要大会において金メダルを含む複数メダルを獲得する。
- 単種目での世界ランキング1位から40位までの成績を多くの選手が収めることにより恒久的に日本選手が世界で活躍できる場を創り出す。
- World Climbing Series 2026 における全種目での国別ランキング1位を目指し、国際的に「強い日本」を印象づける。
3.スポーツクライミング日本代表選手 選考基準
| 優先順 | 選考基準 | 選出予定人数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1 | 2025年世界ランキング10位以内の選手(2026年1月1日時点) | 優先順は世界ランキングに準じる | |
| 2 | 第20回アジア競技大会 (2026/愛知・名古屋)内定選手 |
各種目・各種別 最大2名 |
● 2026年1月1日時点での内定選手のみを対象とする ● 対象とする期間は大会開催日までとする |
| 3 | 【ボルダー、リード】 国内選考大会の上位選手 (該当種目に限る) |
優先順1、2、3を除く男女各8名 | 同着となった場合は該当する選手達が同時に出場した直近の国際競技大会(世界ユース選手権等を含む)、ジャパンツアー等の結果の上位者から優先的に選出する |
【スピード】
|
選考基準の該当となった選手数 | 対象とする期間は2026年2月から8月20日までとする | |
| 4 | 2026年アジア選手権 (中国・眉山)内定選手 | IFSCクライミングアジア選手権(泰安)2024優勝選手 |
4.国際競技大会派遣選手選考基準
(1) WORLD CLIMBING SERIES 2026
- 選考方針
- 前年の各種目の世界ランキング上位10位以内の選手を最優先に選考する。
- 国際競技大会で優勝できる選手を育成するために、中長期的プランを考慮し選出すると共に、各種目国別ランキング1位獲得への貢献が期待できる選手を選考する。また、より多くの選手に国際競技大会への参加機会を与えるため、シーズン途中に優先順位の入れ替え行う。
- 国際競技大会派遣のための必要条件
- 2026年12月31日時点で17歳に達していること(WORLD CLIMBING ルール改定に準ずる)
- 当協会登録選手規程に従いA選手登録をしていること
- 該当種目の2026年国内選考大会(3)に参加すること。ただし、指定感染症への感染などの特別な事情により参加できない場合はその限りではない。
- 2026年国内選考大会
- ボルダージャパンカップ2026(BJC2026):2026年1月31~2月1日/東京都
- リードジャパンカップ2026(LJC2026):2026年3月7~8日/三重県
- スピードジャパンカップ2026(SJC2026):2026年2月15日/佐賀県
- WORLD CLIMBINGまたはJMSCAが主催・共催・公認する各種大会
- 派遣選手団について
- 国別枠
日本以外で大会が開催される場合は、WORLD CLIMBINGルールに従い、ボルダー男女最大6名ずつ、リード男女最大6名ずつ、スピード男女最大4名が参加できる。 - チーム構成、予算、安全面等の状況を総合的に判断し、多数の派遣が困難な大会についてはWORLD CLIMBINGルールに記載されているaの基準の派遣枠よりも少ない選手数を派遣する場合がある。
- 国別枠
- WORLD CLIMBING SERIES 2026等への派遣選手選考基準
種目 派遣対象大会 派遣優先順 選考基準 ボルダー 第1戦~第5戦
(前半戦)1 前年ボルダー世界ランキング10位以内の選手から最大3名選出 ※1 2 第5戦は2026年アジア競技大会内定選手(ボルダー)から最大1名選出 3 ボルダージャパンカップ上位選手から国別枠を満たすまで選出 第6戦
(最終戦)1 前半戦に参加できていない前年ボルダー世界ランキング10位以内から選出 2 第5戦までで6位以内の成績を収めた選手を上位選手から選出。ただし、1.2の合計選手数を最大3名までとする。 ※2 ※3 3 前半戦に参加できていないジャパンカップ上位選手から国別枠を満たすまで選出 リード 第1戦~第4戦
(前半戦)1 前年リード世界ランキング10位以内の選手から最大3名選出 ※1 3 リードジャパンカップ上位選手から国別枠を満たすまで選出 第5戦~第6戦
(後半戦)1 前半戦に参加できていない前年リード世界ランキング10位以内から選出 2 第5戦は2026年アジア競技大会内定選手(リード)から最大1名選出 3 第4戦までで6位以内の成績を収めた選手を上位選手から選出。ただし、1.3の合計選手数を最大3名までとする。 ※2 ※3 4 前半戦に参加できていないリードジャパンカップ上位選手から国別枠を満たすまで選出 スピード 全戦 1 個人最高記録の上位者から優先的に国別枠を満たすまで選出。
ただし、派遣を決定する個人最高記録は派遣対象大会の30日以前のものとする。2 1の記録が同タイムの場合は、それぞれの2番目の記録で比べ、より速い記録を持つ選手を優先する。 ※1 前年各種目世界ランキング上位者から優先的に選出する。 また、前年各種目世界ランキング10位以内の選手で、ジャパンカップ 上位になり、両方の優先順で選出される可能性がある場合、前年各種 目世界ランキング10位以内の優先順を利用する。
※2 同順位の場合は同時に参加した大会から2番目以降の成績を比較し、上位の選手を選出する。
※3 前半戦の成績については、最終戦または後半戦の参加がすでに内定し ている選手を含めて前半戦の順位成績上位者より最大3名を選出する。 - 派遣選手決定時期
基本的に派遣選手については各大会の70日前を目処に決定し、大会開催前までに公表する。
ただし、スピード等において個人記録が上回る選手がいた場合は派遣の30日前に大会派遣選手の入れ替えが行われることがある。
また何らかの理由により急遽大会に出場できない場合に次選の選手が選出できなければ、該当の選手が国別枠を使用したこととする。
(2)その他の国際競技大会について
- アジアカップ2026
- 2026年に開催される国際競技大会へ派遣されたまたは派遣が予定されている大会数(※4)の少ない選手から大会参加数の上限まで優先的に選出する。
- 大会参加数が同じ選手どうしの場合は「3. スポーツクライミング日本代表選考基準」の優先順を用いて選出する。
- 複数種目が同時開催される大会で大会参加数の上限が満たされない場合は、その大会に参加する選手からの参加を認める場合もある。
その場合、該当種目の国内選考大会であったジャパンカップに参加した選手であることを条件とし、該当種目のジャパンカップの順位の上位者から優先的に選出する。
※4 大会開催50日前に参加が決定している大会数を用いる。また対象大会はWORLD CLIMBINGが主催などのすべての国際競技大会とする。 - その他の国際競技大会は開催が決定となり次第 別途選考基準を公表し、選手選考をおこなう。
5.その他
- WORLD CLIMBINGルール等が変更された場合及び大会要項の変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定をおこなう。
- 選手への渡航費や宿泊費等の補助の詳細については、2026年度強化委員会予算決定後に選手へ通知する。
- 感染症等による大会の延期になった場合及び選考大会日程が変更になった場合には可能な限り早急に改定または特別措置を公表した上で派遣対象選手を決定する。

