1.権限の所在および決定の方法
IFSCクライミングユースアジア選手権(貴陽)2025(開催日:2025年8月20~8月24日、開催地:中国・貴陽)に派遣する日本代表選手を選考する最終的な権限は、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「当協会」という。)にある。
選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会による承認を経て決定する。
2.選手選考方針および義務
- ① 各カテゴリーで優勝し、恒久的に多くの日本選手が世界で活躍できる場を創り出す。
- ② 国内選考大会の実績をもとに、ユース国際大会のリードおよびボルダー、スピードにユース日本代表選手として派遣する。
- ③ 選考された選手は、当協会が定める規程やルールを遵守すること。
3.選考対象資格
- ① 2025年12月31日時点で以下の年齢に達していること(IFSCルール改定に準ずる)。
- ・ Under 17(U17)は、15歳または16歳であること(2009・2010年生)
- ・ Under 19(U19)は、17歳または18歳であること(2007・2008年生)
- ② 当協会登録選手規程に従い、A登録をしていること。
- ③該当種目の2025年国内選考大会に参加すること。ただし、IFSC枠保有選手については、特別な事情により参加できない場合はその限りではない。
4.2025年国内選考大会
【リード・ボルダー】- ① 第13回リードユース日本選手権多久大会(LYC2025):2025年5月17日(土)18日(日)佐賀県多久市
- ② 第11回ボルダーユース日本選手権倉吉大会(BYC2025):2025年5月31日(土)6月1日(日)鳥取県倉吉市
- ① 第5回スピードユース日本選手権(SYC2025):2025年2月25日(土)佐賀県多久市
- ② 2025年2月26日(日)から各国際競技大会の開催50日前までに開催されるIFSCおよびJMSCAの主催・共催・公認のスピードの大会
5.選考人数
IFSC枠保有選手を除き、各種目および男女各年齢別グループ(以下、「カテゴリー」とする)別に最大4名ずつ選考する。
6. 国際競技大会における選手選考基準
【リード・ボルダー】- ① LYC2025およびBYC2025において、各種目およびカテゴリー別に上位選手より優先的に各種目それぞれの選考人数を満たすまで選考する。
- ※同順だった場合は、別紙1に示す優先順の選考方法に沿って選考する
- ② IFSC枠による選考
- IFSCクライミングユースアジア選手権(ジャムシェードプル)2024のボルダーおよびリード、スピードにおいて優勝した選手(別紙2)は、IFSCルールに従い、その種目にのみ参加することができる。
- IFSC枠:IFSCルールに基づき、対象となる国際大会において優勝した選手に与えられる出場資格を指す
- ※6.①②で重複する選手がいた場合は、当該種目およびそのカテゴリーにおいて、6.①②を除く最上位者を追加選考する
- ① 各競技大会および各カテゴリーのスピード基準タイムを満たしたSYC2025の各カテゴリー優勝者
- ② ①を除き、個人のベストタイムが、各競技大会および各カテゴリーのスピード基準タイムを満たした上位選手より最大4名の枠が満つるまで選考する。
- <スピード基準タイム>
-
Under 17 Under 19 男子 7.30秒 6.60秒 女子 9.80秒 9.50秒 - ※各国際競技大会の開催50日前までに開催されるIFSCおよびJMSCAの主催・共催・公認のスピード種目の大会による各カテゴリーのベストタイムランキングを使用する
7.派遣選手決定および公表時期
派遣選手については、大会開催の50日前を目安に決定し、大会開催前までに当協会ホームページにて公表する。
また、何らかの理由により急遽大会に出場できなくなり、繰り上げ候補の選手を選出できない場合は、当該選手が国別出場枠を使用したものとして扱う。
8.その他
- ① IFSCルールが変更された場合および大会要項の変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定を行う。
- ② 選手への渡航費や宿泊費等の補助の詳細については、2025年度強化委員会予算決定後に選手へ通知する
〈別紙 1〉
| リード・ボルダーにおける各種目で同じ順位だった場合の優先について | ||
|---|---|---|
| 優先 | U17 | U19 |
| 1 | 2024年ユース日本代表(リード・ボルダー)に選考されている選手 1-1.IFSC クライミングユース世界選手権貴陽2024に出場している選手のうち、個人順位で高い順位を獲得した選手を優先する。 1-2.1-1で同順だった場合、あるいは上記大会に出場していない選手は、 IFSCクライミングユースアジア選手権(ジャムシェードプル)2024の個人順位で高い順位を獲得した選手を優先する。 |
2024年日本代表・ユース日本代表(リード・ボルダー)に選考されている選手 ※1-1・2を適用 |
| 2 | 2025年6月もしくは7月上旬に開催される強化練習会において、オンサイトシミュレーションを行い、個人順位の高い選手を優先する。 |
|
〈別紙 2〉
| IFSCクライミングユースアジア選手権(ジャムシェードプル)2024優勝選手 (IFSC枠保有選手) |
|
|---|---|
| 濱田 琉誠 | U16男子ボルダー優勝 |
| 仲田 和樹 | U16男子リード優勝 |
| 石黒 紗彩 | U18女子ボルダー優勝 |
| 藤村 侃奈 | U18女子リード優勝 |
| 林 有沙 | U16女子リード優勝 |

