1.権限の所在及び決定の方法
国際競技大会に派遣する日本代表選手を選考する最終的な権限は、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「当協会」という。)にある。
選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会による承認を経て決定する。
2.選手選考方針および義務
- 若年層に国際大会の経験を積ませ、多様な学びの機会を提供する。
- 成績だけでなく、スポーツマンシップや異文化理解を通じて、広い視野を育む姿勢を重視する。
- 選手一人ひとりの成長を支え、安心して挑戦できる環境を整え、将来の可能性を広げる。
3.選手に求められる姿勢
- スポーツマンシップを身につけ、ルールとマナーを遵守する。
- 自ら目標を立て、日々の練習に前向きに取り組む。
- 結果だけにとらわれず、大会を通じて経験を積み、次につながる学びを得る。
- 苦手なことにも前向きに向き合い、周囲と協力して乗り越える姿勢を育てる。
- 海外での経験を通じて自信を育て、広い視野で競技や交流に臨む。
4.選考対象資格
- 2025年12月31日時点で以下の年齢に達していること(IFSCルール改定に準ずる)。
● Under 15(U-15): 13歳または14歳であること(2011・2012年生)
なお、Under 13(U13、ユースD)は派遣対象外とする。 - ボルダーおよびスピードは該当種目の2025年国内選考大会に参加すること。
- 当協会登録選手規程に従い、A選手登録をしていることが望ましい。
5.2025年国内選考大会
【ボルダー】第5回ボルダーフューチャーカップ鉾田(BFC2025):2025年9月13日(土)14日(日)茨城県鉾田市
【リード】
第3回リードフューチャーカップ西条(LFC2024):2024年11月9日(土)10日(日)愛媛県西条市
当該カテゴリーの大会が2025年はアジアキッズ選手権大会後に開催される見込みであるため、前年開催の大会を選考対象として準用する
【スピード】
- 第5回千葉カップスピード競技(JMSCA公認競技会):2025年9月28日(日)千葉県千葉市
- 2025年2月16日(日)から各国際競技大会の開催30日前までに開催されるIFSCおよびJMSCAの主催・共催・公認のスピードの大会
6.選考人数
Under 15(U-15)の男女を、各種目別に最大3名ずつ選考する。
なお、本遠征に関する費用(参加費・宿泊費・交通費・アピール費等)はすべて個人負担とする。
7.国際競技大会における選手選考基準
各種目の上位選手より優先的に、選考人数を満たすまで選考する。
- ボルダーおよびリードの成績が同順だった場合は、別紙に示す優先順の選考方法に 沿って選考する
- スピードについては基準タイムを設けず、個人のベストタイムに基づき上位より選考 する
- 辞退者が出た場合は、成績上位から順に次順位の選手を繰り上げ、定められた選考人 数を満たす。
8.派遣選手決定および公表時期
派遣選手については、大会開催前までに当協会ホームページにて公表する。
なお、エントリー期間終了後に何らかの理由で急遽大会に出場できなくなり、次選の選手を選出できない場合は、該当の選手が国別枠を使用したものとみなす。
9.その他
- IFSCルールまたは大会要項に変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定をおこなう。
- その他の国際大会が開催される場合は、詳細が決まり次第選考基準を別途発表する。
<別紙1>
| リード・ボルダーにおける各種目で同じ順位だった場合の優先について | |
|---|---|
| 優先 | 内容 |
| 1 | 2025年10月中旬までに開催される強化練習会において、オンサイトシミュレーションを行い、個人順位の高い選手を優先する。 ※該当者のうち参加できない選手がいた場合は、参加した選手を優先する |
| 2 | 強化練習会を実施できない場合は、両者が出場している2025年度の大会成績を比較し、当該大会における順位がより高い選手を優先する。 |


