1. 権限の所在及び決定の方法
国際競技大会に派遣する日本代表選手を選考する最終的な権限は公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「当協会」という。)にある。派遣選手の選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会で承認することによって決定する。
2. 日本代表チームの目標
- 第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)において金メダルを含む複数メダルを獲得する。
- 単種目での世界ランキング1位から40位までの成績を多くの選手が収めることにより恒久的に日本選手が世界で活躍できる場を創り出す。
- IFSCワールドカップにおける全種目での国別ランキング1位を目指し、国際的に「強い日本」を印象づける。
3. 各国際競技大会における選手選考基準
1.IFSCクライミングワールドカップ2024
- 選考方針
- 第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)まではJMSCAパリオリンピック強化選手を最優先に選考する。
- 単種目での優勝を目指し、日本代表選手団として各種目国別ランキング1位獲得への貢献が期待できる選手の中から選考する。
- 国際競技大会派遣のための必要条件
- 2024年12月31日時点で16歳に達していること
- 当協会登録選手規程に従いA登録をしていること
- 該当種目の2024年国内選考大会(3)に参加すること。ただし、指定感染症への感染などの特別な事情により参加できない場合はその限りではない。
- 2024年国内選考大会
- ボルダージャパンカップ2024(2024年2月、佐賀県多久市)
- リードジャパンカップ2024(2024年2月、佐賀県多久市)
- スピードジャパンカップ2024(2024年2月、佐賀県多久市
- 選考基準
参加
優先順日本代表選手区分
及び選考基準選出予定人数 備考 1 パリオリンピック内定選手 関連リンク参照 第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)終了までの期間を対象とする 2 オリンピック予選シリーズ参加選手 関連リンク参照 - オリンピック予選シリーズ(2024年5.6月開催)終了までの期間を対象とする
- 該当する1種目につき1大会のみ選出する
3 IFSC枠保有選手
(該当種目に限る)関連リンク参照 2023年世界ランキング10位以内の選手数 4 【リード、ボルダー】
国内選考大会の上位選手(該当種目に限る)優先順1、2、3を除く男女各8名 - 国内選考大会の上位成績者から優先的に各大会の派遣最大数まで派遣する >
- 同着となった場合は該当する選手達が同時に出場した直近の国際競技大会(世界ユース選手権大会等を含む)、ジャパンツアーの結果の上位者から優先的に選出する
【スピード】
- スピードジャパンカップ2024で3位以内の選手
- IFSCまたはJMSCAが主催・共催・公認するスピード種目の大会において2023年選手派遣標準タイムである男子5.70秒以内、女子8. 40秒以内の記録を出した選手
選考基準の該当となった選手数 - 個人最高記録の上位者から優先的に各大会の派遣最大数まで派遣する ※1
- 派遣を決定する個人最高記録は派遣対象大会の30日以前のものとする
- 対象とする期間は2024年2月から6月30日までとする
その他 特別追加選手
※該当選手がいた場合は、優先順1、2、3に次ぐ優先順で選出する
男女最大各2名
(該当選手がいた場合のみの選出)
※上位6位以内の選手が3名以上いた場合は成績上位者から2名を選出する2023年IFSCクライミングワールドカップで該当種目にて上位6位以内の成績を収めた男女最大各2名の選手を次の1大会に派遣する。
ただし、派遣対象大会は該当成績を収めた日から30日以降の次の1大会とする※1 記録が同タイムの場合は、それでも決定しない場合はそれぞれの2番目の記録で比べ、より速い記録を持つ選手を優先する。
- IFSC枠保有選手及び国別枠について
- IFSC枠保有選手(関連リンク参照)
2024年1月1日時点で該当種目の世界ランキングが10位以内であること。 - 国別枠
日本以外で大会が開催される場合は、ボルダー男女最大5名ずつ、リード男女最大5名ずつ、スピード男子最大4名/女子最大5名が参加できる
これは2023年日本代表選手達の世界ランキングの結果に基づく。 - チーム構成、予算、安全面等の状況を総合的に判断し、多数の派遣が困難な大会についてはIFSCルールに記載されているa・bの基準の派遣枠よりも少ない選手数を派遣する場合がある。
- IFSC枠保有選手(関連リンク参照)
-
派遣選手決定時期
基本的に派遣選手については各大会の70日前を目処に決定し、大会開催前までに公表する。 ただし、特別追加選手やスピード種目において個人記録が上回る選手がいた場合は派遣の30日前に大会派遣選手の入れ替えが行われることがある。
2.その他の国際競技大会について
その他の国際競技大会の開催が決定となり次第 別途選考基準を公表し、選手選考をおこなう。4.その他
- IFSCルール等が変更された場合及び大会要項の変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定をおこなう。
- 選手への渡航費や宿泊費等の補助の詳細については、2024年度強化委員会予算決定後に選手へ通知する。
- 感染症等による大会の延期になった場合及び国内選考大会が予定通りに実施できなかった場合には可能な限り早急に特別措置を公表した上で派遣対象選手を決定する。