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IFSC-ACCクライミングアジア選手権大会2020 の派遣選手選考基準について

1.権限の所在及び決定の方法
本大会への派遣選手の選考についての最終的な権限は公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会にある。選手の選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会で承認することによって決定する。

2.派遣選手数と参加種目について
(1)本大会は単種目(リード・ボルダリング・スピード)と複合種目(3種目を一人の選手が行う)が開催される予定。
(2)参加者数はNF枠と別枠でIF枠保有者を加えた選手を派遣することができる。
※NF枠とは、各大会で各国協会に与えられる参加選手枠のこと。(備考(1)参照)
※IF枠とは、直近で開催されたアジア選手権大会で優勝した各選手に与えられる参加出場枠のこと。NF枠とは別に出場させることができる。

3.本大会における目標及び選考方針
(1)複合種目において金メダルを含む複数メダルを獲得することを目標とし、複合種目で戦える競技力を持った選手を優先に、これまでの国内選考大会の結果などをもとに選考をおこなう。
(2)アジア選手権大会2021へのIF枠を獲得するためことで恒久的に多くの日本選手がアジア大陸で活躍できる場を創り出す。

4.選手の義務
(1)法令、当協会及び関係団体が定める規程やルールを遵守すること。
(2)その他、強化選手としての自覚を持ち、強化委員会の指示等に実直に対応すること。

5.選考対象となる大会等
(1)直近で開催されたアジア選手権大会(2019年11月5日-10日、インドネシア・ボゴール)
(2)第15回ボルダリングジャパンカップ(2020年2月8-9日、東京都世田谷区)
(3)第2回スピードジャパンカップ(2020年2月22日、東京都昭島市)
(4)第33回リードジャパンカップ(2020年3月7-8日、埼玉県加須市

6.選考方法及び派遣対象選手
(1)IF枠
直近で開催されたアジア選手権大会の成績により、IF枠を保持した選手を選出する。
【対象選手】藤井快(コンバインド・リード)、小西桂(ボルダリング)
(2)NF枠
a 複合ポイント(5(2)(3)(4)の順位の乗算を複合ポイントとする)の上位者から選考する。 
b 複合ポイントが同ポイントの場合は、その選手同士を5(2)(3)(4)ごとに順位を比べ、より多くの種目で上位となった種目数の多い選手を上位とする(例1)。3名以上の選手の優劣がつかない場合は、5(2)(4)の順位の乗算の少ない者を上位とする(例2)。

【例1】同ポイントが2名の場合
選手ボルダリングリードスピード複合ポイント
選手A6位2位10位120pt
選手B10位3位4位120pt
ポイントが並んだ上記の2選手の場合は2種目でより上位となった「選手A」の方が順位は上となる。

【例2】同ポイントが3名以上で優劣がつかない場合
選手ボルダリングリードスピード複合ポイントボルダリング・リード
順位乗算
選手C2位10位6位120pt20pt
選手D6位2位10位120pt12pt
選手E10位6位2位120pt60pt
ポイントが並んだ上記の3選手の場合は、5(2)(4)の順位の乗算の少ない「選手D」が上位となる。
c 上記の各種目の順位でも優劣がつかない場合は、2019年度の国際大会の世界ランキング等の実績を勘案して強化委員会が推薦し、常務理事会で決定する。

7.備考
(1)NF枠の人数については未発表であるが、昨年のアジア選手権ボゴール大会では5名であった。その他、IFSCルール及び大会要項の変更等があった場合には、選手選考基準もこれに準じて改定をおこなう。
(2)本大会における選手への補助は宿泊費のみとする。ただし、第5期JMSCAオリンピック強化選手は交通費も補助する。