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2020年世界ユース選手権大会(ロシア・ヴォロネジ) 派遣選手選考基準について

1. 権限の所在及び決定の方法

国際競技大会に派遣する日本代表選手を選考する最終的な権限は公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(以下「当協会」という。)にある。派遣選手の選考は、以下の基準に基づき、強化委員会が推薦し、常務理事会で承認することによって決定する。

2. 選手選考方針

  1. 世界ユース選手権大会の各年齢別グループで優勝し、IFSC枠を多く獲得することで恒久的に多くの日本選手が世界で活躍できる場を創り出す。
  2. ユース日本代表として十分な実績を持つ選手及び今後の活躍が期待される選手の中から選考する。
  3. 単種目または複数の種目で活躍が期待できる選手を最優先に強化委員会が推薦し選考する。

3. 選手の義務

  1. 法令、当協会及び関係団体が定める規程やルールを遵守すること。
  2. 選考された選手は、世界ユース選手権大会(2020年8月23~31日、ロシア・ヴォロネジ)において、リードとボルダリングの両種目に必ず参加すること。スピードの参加は任意とする。(※ただし、2020年度のIFSCルールにおいて「ボルダリング、リード、スピードの各種目の成績よりコンバインドランキングを算出する」との文言が記載されている場合には、全選手3種目全てに必ず参加すること。)
  3. 複合で選考された選手は、3種目全てに参加すること。

4 選考対象資格

  1. 2020年12月31日の時点で以下の年齢であること。
    • ユースBは、14歳または15歳であること。
    • ユースAは、16歳または17歳であること。
    • ジュニアは、18歳または19歳であること。
  2. 当協会登録選手規程に従い、A登録をしていること。

5. 2020年世界ユース選手権大会(ロシア・ヴォロネジ)代表選手選考基準

  1. 2020年国内選考大会等
    1. 第8回リードユース日本選手権印西大会(2020年3月20~22日、千葉・印西)
    2. 第6回ボルダリングユース日本選手権倉吉大会(2020年5月9~10日、鳥取・倉吉)
    3. 2020年5月31日までに開催されるスピード公認大会(JMSCAおよびIFSC主催/共催/後援大会のことを指す)またはJMSCA強化委員会主催のスピード記録会のベストタイムランキング
  2. 国内選考大会等による選考

    全ての選手の選考を1a、b、cの国内選考大会等の結果をもとに各年齢別グループ男女(以下、カテゴリーとする)IFSC枠を除いて3名ずつを選考する。

  3. リードまたはボルダリングによる選考
    • 1aまたは1bそれぞれの優勝者を選考する。
    • 1aと1bの優勝者が同一の場合に限り、1aと1bの順位の乗算ポイントの少ない者を1名選考する。
    • 乗算ポイントが同ポイントの場合、その選手同士の1aとbの順位を比べて、最も高い成績を持つ選手を上位とする(例1)。成績が同順で優劣がつかない場合は、1cの順位によって選考する(例2)

    【例1】

    選手ボルダリングリード乗算ポイント
    選手A2位6位12pt
    選手B3位4位12pt
    最も高い成績を持つ「A選手」が上位となる。

    【例2】

    選手ボルダリングリード乗算ポイントスピード
    選手A2位6位12pt2位
    選手B6位2位12pt8位
    成績が同順で優劣がつかない場合は、1cで順位の高い「C選手」が上位となる。
  4. 複合ポイントによる選考
    • 複合ポイント(1a、b、cの順位の乗算を複合ポイントとする)の上位者から、3を除き1名を選考する。
    • 複合ポイントが同ポイントの場合は、その選手同士の1a、b、cごとに順位を比べ、より多くの種目で上位となった種目数の多い選手を上位とする(例1)。3名以上の選手の優劣がつかない場合は、1aおよび1bの順位の乗算の少ない者を上位とする(例2)。

      【例1】同ポイントが2名の場合

      選手ボルダリングリードスピード複合ポイント
      選手A6位2位10位120pt
      選手B10位3位4位120pt
      ポイントが並んだ上記の2選手の場合は2種目でより上位となった「選手A」の方が順位は上となる。

      【例2】同ポイントが3名以上で優劣がつかない場合

      選手ボルダリングリードスピード複合ポイントボルダリング・リード
      順位乗算
      選手C2位10位 6位120pt20pt
      選手D6位2位10位120pt12pt
      選手E10位6位2位120pt60pt
      ポイントが並んだ上記の3選手の場合は、1aおよび1bの順位の乗算の少ない「選手D」が上位となる。
    • 上記の各種目の順位でも優劣がつかない場合は、2019年度の国内・国際大会等、2020年第15回ボルダリングジャパンカップ、第2回スピードジャパンカップ、第33回リードジャパンカップ及び第3回コンバインドジャパンカップの実績等を勘案して強化委員会が推薦し、常務理事会で決定する。
  5. IFSC枠保有選手による選考

    上記の派遣選手(5.2)に加えて、2019年世界ユース選手権大会(イタリア・アルコ)の実績によるIFSC枠保有選手(別紙)は、獲得した種目のみ参加できる。なお、2と5で重複する選手がいた場合は、当該種目及びそのカテゴリーにおいて、2を除く最上位者を追加選考する。

  6. その他
    1. 世界ユース選手権大会への参加を辞退する選手により出場枠が満たされない場合は、辞退者が、3で選出された場合は3の基準、4で選出された場合は4の基準において次位の選手を選出する。
    2. 6aによっても出場枠が満たされない等の不測の場合に限り、強化委員会推薦選手として選出することができる。ただし、その対象となる実績は第8回リードユース日本選手権印西大会、第6回ボルダリングユース日本選手権倉吉大会のいずれかにおいて、決勝進出(リードは上位8位以内、ボルダリングは上位6位以内)の成績を収めていることとする。
    3. IFSCルールが変更された場合及び大会要項の変更があった場合には、選手選考基準も準じて改定をおこなう。
  7. 決定時期

    2020年6月上旬

6. その他の国際大会について

本基準公表時点において、アジアユース選手権大会については内容・日時・場所が未定であるため詳細が決まり次第派遣選手の選考基準を発表する。