2016年ワールドカップリード種目の初戦である「IFSC クライミング・ワールドカップ リード シャモニ 2016」が開催されました。
去年リニューアルした山の中にそびえ立つ巨大な壁が特徴的なシャモニ大会には、日本から男子8名、女子3名の合計11選手が参加しました。
日本人選手達は今年初戦にも関わらず予選から力を発揮し、男子は是永敬一郎、樋口純裕、藤井快、島谷尚季、波田悠貴、原田海の6名、女子は出場選手全員の小林由佳、大田理裟、小武芽生が準決勝へと進みました。
準決勝は強い雨の降る中、男子の是永、島谷がかなりの高度まで進んで決勝進出を期待させましたが、後から出てきた実力者達に抜かれ、ギリギリ決勝進出とはなりませんでした。女子は大田、小武がムーブの読みづらい下部のパートで残念ながら落ちてしまいましたが、小林が正確な読みでこのパートを抜けて、日本人選手で唯一決勝進出を決めました。
決勝も引き続き強い雨の中で行われましたが、小林が粘り強いクライミングで会場を盛り上げ、堂々5位に入りました。
優勝は男子がドメン・スコフィック、女子がヤンヤ・ガンブレットと両カテゴリーともにスロベニアが制しました。ヤンヤは昨年の世界ユース選手権でボルダリング、リード両方で優勝した実力者ですが、昨年から参戦しているワールドカップでは初の優勝となります。
©Tatsuo Arieda