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IFSCクライミングワールドカップ - ボルダリング加須2016が開催されました

©Miwako Kubota

4月23日〜24日に、埼玉県の加須市民体育館でIFSC クライミング・ワールドカップ (B) 加須 2016が開催された。

ワールドカップのボルダリング種目が日本で開催されるのは2009年に同じく加須で開催されて以来7年ぶり。今大会はスポーツクライミングが2020年東京オリンピックへの追加種目として提案され、注目の集まる中での開催となった。

日本からは、昨年のワールドカップランキングでボルダリング種目女子1位の野口啓代、女子3位の野中生萌、男子7位の藤井快、男子9位の杉本怜を始め、開催国ということもあり男子22名、女子22名の計44名もの選手が参加した。

©Miwako Kubota

女子は注目の野口が準決勝で敗れるという波乱もあったが、同じく注目を浴びていた野中がぎりぎり6位通過で準決勝を通過し、決勝で見事2課題を完登、順位を3つ上げて銅メダルを獲得した。優勝は圧倒的な安定感を感じさせたイギリスのショウナ・コクシー、2位にはフランスのメリッサ・レ・ヌーブが入った。

優勝したコクシーは昨年のミュンヘン大会、加須の一週間前に開催された今年の開幕戦であるマイリンゲン大会から三大会連続の優勝となり、この独走を誰が止めるのか注目が集まる。

© Miwako Kubota

男子は、先週行われた記者会見で表彰台宣言をした藤井が準決勝でただ一人全完登を見せ、トップ通過で決勝へと進んだ。決勝では藤井も素晴らしいクライミングを見せたが、ロシアのベテランルスタン・ゲルマノフが見せた素晴らしいパフォーマンスの前に惜しくも敗れる形となった。優勝は前述のルスタン、2位にはイタリアの新鋭マイケル・ピコーラス、3位に藤井が輝いた。藤井はこれがワールドカップにおける初の表彰台で、今後の活躍が期待される。

前週のマイリンゲン大会で決勝に進んだ男子の6名が、今大会ではだれも決勝に進出していないという、誰が勝ってもおかしくない現在の状況から誰が抜け出してくるのか注目していきたい。

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