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マムートカップ2016 スポーツクライミング日本選手権 兼 日本ユース選手権リード競技大会が開催されました

© Miwako Kubota

3月26日(土)、27日(日)に千葉県の印西市松山下公園総合体育館において、マムートカップ2016 スポーツクライミング日本選手権 兼 日本ユース選手権リード競技大会が開催された。

今大会は毎年開催されている日本ユース選手権と2年ぶりに開催される日本選手権の同時開催ということで、全国から240名を超える選手が集まる大規模な大会となった。また、今年は世界選手権開催年ということもあり、複数種目での出場を狙うボルダリングの有力選手が多数出場し代表権をめぐり白熱した競技が展開された。

© Miwako Kubota

女子は100名の選手が参加。そのうち96人が10代の選手、準決勝進出26人のうち15歳以下が7名という、若い選手が急速に力をつけている現在の状況を反映した結果となった。一方、決勝で終了点直下まで迫ったのは経験豊富な野口啓代、大田理裟の両選手。上部でのピンチからの1手をフォールしそうになりながら気合いで止めた野口が2大会ぶり5度目の優勝を決めた。

© Miwako Kubota

実力者が揃う男子は、ワールドカップなどの世界レベルのルートを意識した、下部からバランスの悪いムーブが続くルートで、下部から中盤手前で落ちる選手が続出し、予選、準決勝と数名の実力ある選手が涙を飲む展開となった。
そんな中で、昨年のベルギーで開催されたワールドカップで自身初の決勝進出を果たした樋口純裕が初優勝。予選から決勝まで安定した登りで観客を惹きつけ、2位と3位に入った是永敬一郎、楢崎智亜が苦しんだ上部のトラバースでの切り返しムーブを、冷静なフットワークで難なくこなし、国内のリード種目ではリードジャパンカップに続く連続優勝を成し遂げた。

また日本ユース選手権各カテゴリーの上位者となった、伊藤ふたば、野中生萌、菊沢絢、波田悠貴、楢崎明智が総合成績でも上位に食い込む健闘をみせた。

今大会の結果で決まるリード種目の日本代表選手たちが、今シーズンのワールドカップや世界選手権でどのような結果を残すのか、非常に期待できる競技内容だったといえるだろう。

写真提供:(公社)日本山岳協会

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